本当は、
ここまでしか持てない。
そう感じる瞬間があります。
手いっぱいになっていることは、
自分でも分かっている。
これ以上抱えると苦しくなることも、
どこかでは分かっている。
それでも、
もう少しだけなら、と抱えてしまうことがあります。
本当は、
ここまでにしておこうと思っても、
その線を自分で引くことに、ためらいが残ることがあります。
ここまでしか持てないと思うことが、
どこか冷たいことのように感じてしまう。
これ以上は抱えられないと思うことが、
相手を遠ざけることのように思えてしまう。
自分の役割を、
ここまでにしておこうと思うだけなのに、
何か大事なものまで、
手放してしまうような気持ちになることがあります。
だから、
限界を感じていても、
そのまま抱え続けてしまうことがあります。
ここまでしか持てないと思うとき
後ろめたさの中には、
ただ気が弱いというだけでは片づけられないものがあるのかもしれません。
困っている人を前にして、
自分だけ一歩引くような感覚。
ここまでしか持てないと思うことが、
見放してしまうことのように感じることもあります。
その人とのつながりまで、
遠ざけてしまうような気持ちになることもあります。
そう感じるからこそ、
線を引くことにためらいが残るのかもしれません。
これまで、
相手のことを気にかけながら過ごしてきた時間。
できるだけ応えたいと思ってきた積み重ね。
その時間が長いほど、
どこまでを自分の役割にするのかを決めることは、
そう簡単ではないのだと思います。
だから、
線を引けない日があることもあります。
苦しくなってからも、
もう少しだけ、と抱えてしまうこともあります。
その姿だけを見ると、
境界を引けない人に見えるかもしれません。
でも、
その後ろめたさの中には、
関係を大切にしたい気持ちも、
混ざっているのかもしれません。
だからこそ、
簡単には決められないことがあります。
ここまでしか持てないと思うことも。
その線を引くことに迷うことも。
どちらかだけではなく、
その両方を抱えながら過ごしている日があるのかもしれません。

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