「ちゃんとしなきゃ」
気づくと、
頭の中で何度も繰り返している言葉です。
誰かに言われたわけでもないのに、
何かを後回しにすると、
休もうとすると、
心のどこかが落ち着かなくなる。
本当は、
今はこれ以上できないと分かっているのに、
「まだ足りない気がする」
「もっとやれるはずな気がする」
そんなふうに、
自分にだけ、
小さな圧をかけ続けてしまうことがあります。
「ちゃんとしなきゃ」は、どこから来るんだろう
「ちゃんと」の中身は、
人によって、少しずつ違います。
部屋が片付いていること。
毎日同じ時間に起きて、寝かせること。
手作りのごはん。
規則正しい生活。
それぞれは、
どれも大切にされてきた価値観で、
間違いではありません。
でも、
その全部を、
今の自分ができていないと感じたとき、
「ちゃんとできていない自分」だけが、
強く浮かび上がってしまうことがあります。
本当は、
理由がはっきりしなくても、
できない日があっていいはずなのに。
それらは、
誰かに求められているというよりも、
「こうできたらいいな」と
自分の中で思い描いてきた
理想の姿なのかもしれません。
雑誌で見た暮らし。
SNSで流れてきた、
きれいに整えられた日常。
どこかで見聞きした
「これがいい」という話。
少しずつ、
いろんな場面で出会ったものが重なって、
「それができていない自分」は
足りないような気がしてくる。
それが続くうちに、
「ちゃんとできているかどうか」が、
自分を測る基準になっていくことがあります。
今日はできたか。
今日は足りなかったか。
今日は、理想に近づけたか。
気づくと、
一日が終わるたびに、
自分を評価するようになってしまっていて、
できなかったことが、
いつも強く残る。
本当は、
周りと同じようにできなくても、
それだけで責められることじゃないはずなのに。
それでも、
「ちゃんとしなきゃ」という言葉が、
いつのまにか、
自分を追い立てる声に変わってしまうことがあります。
ここでは、
その声を消そうとはしません。
ただ、
それがどこから来たものなのか、
どうして、そんなに苦しくなったのかを、
少し立ち止まって、見てみる。
それだけでも、
自分に向けるまなざしは、
ほんの少し、変わっていくのかもしれません。

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