まだ小さい我が子を、保育園に預けるという選択

保育園に預ける、という選択

まだ小さい我が子を、保育園に預けると決めたとき。
頭では必要だと分かっていても、気持ちはなかなか追いつかないものだと思います。
「本当にこれでいいのかな」「まだ早いんじゃないかな」
そんなふうに、何度も自分に問いかけながら、揺れたまま朝を迎えている人も、きっと少なくありません。

保育園に預ける、という選択は、迷いながら決めるものというより、多くの場合、仕事復帰までの流れの中で最初から決まっていることなのかもしれません。
仕事を続ける。妊娠し、産休・育休を取り、そして復帰する。その先に、保育園がある。
「預けるのは当然」「そうするしかない」
そう思って進んできた人も、少なくないと思います。

けれど、実際に預ける日が近づいたとき、あるいはいざ預け始めてから、初めて立ち止まる人もいます。
それまでずっと一緒に過ごしてきた我が子を、他の人に預けて働くという選択は、本当にこれでよかったのだろうか。他に、選択肢はなかったのだろうか。

それまで、母乳が大好きで、抱っこされながら安心して飲んでいた子が、ミルクを受け付けてくれなかったり、哺乳瓶を嫌がって飲めなかったり。
親と離れることが分かるようになって、預けたあとからお迎えまで、泣き続けてしまう子もいます。

それは、多くの母親が最初にぶつかる壁であり、決して珍しいことではないと、私は感じています。

私は保育の現場で働きながら、たくさんの親子と関わってきました。
朝、迷いを抱えたまま、子どもを預けていく人。
笑顔で手を振りながらも、ふと振り返る一瞬に、いろいろな気持ちがにじむ姿。

そのどれもが、「愛情が足りないから」ではなく、大切に思っているからこそ生まれているものだと感じています。

保育園に預けることは、手放すことではありません。
役割を、ひとりで抱え込まなくなること。子どもを、誰かと一緒に見守っていく選択です。

それでも、心が追いつかない日があっていい。揺れたまま、始めてもいい。

この場所では、そんな気持ちを、無理に前向きに変えようとはしません。
「迷っていたな」「悩んでいたな」
そう振り返れる日が来るまで、その途中に、そっと並んでいられたらと思っています。

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